視察・調査

EPOC環境経営分科会 視察
「工場屋根を活用した太陽光発電と製造現場における先進的な取組み」

概要

東日本大震災以降、全国的な電力不足への懸念から多くの企業が省エネ機器の導入を積極的に進めています。また、再生可能エネルギーの固定価格買取制度が昨年7月より開始され、中部においても太陽光発電を中心に再生可能エネルギーの導入が急増しています。
こうした社会情勢を踏まえ、再生可能エネルギー導入や省エネの推進に向けた最新情報を会員企業に提供すべく、当CLUBの会員である三菱電機株式会社様のご協力を得て、工場屋根に設置した太陽光発電システムや製造現場における省エネの取組みなどを見学させていただきました。
今回の視察先である三菱電機(株)中津川製作所と同製作所飯田工場では、自社製品の太陽光発電システムを活用して工場の電力の一部を賄っている状況や、開発した数多くの環境配慮製品を工場内で活用し、着実にエコファクトリー化を推進されている様子を見学することができました。また、三菱電機(株)中津川製作所のご担当より、太陽光発電システムに関する最近の市場動向や経済性について解説いただいたほか、中津川製作所における環境への取組み全般について具体的な事例を交えて説明していただきました。
なお、今回の視察会においては、EPOCでは初の試みとなるカーボン・オフセット(中部経済産業局の国内クレジットを活用)を実施しました。

開催日時: 平成25年1月22日 8時30分〜18時30分
主催: 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)環境経営分科会
場所: 長野県飯田市および岐阜県中津川市
参加者: 33名

内容


    •  

    【視察1】
    三菱電機(株)中津川製作所飯田工場


    飯田工場では太陽光パネルの設置状況を見学することができました。一部の屋根を除き、工場の屋根全体に太陽光パネルが設置されており、太陽電池容量は合計1000kWに達しているとのことでした。発電された電力は売電せず、全て工場内にて使用してCO2発生量の削減に役立てていることや、太陽光パネルとパワーコンディショナーの仕様等について説明していただきました。
    また、換気扇製造工場では、高度に自動化された量産工程を見学したほか、換気扇用モーターの小口径化による省エネ効果等について説明していただきました。


    中津川製作所飯田工場/飯田工場の太陽光パネル設置状況

    •  

    【視察2】
    三菱電機(株)中津川製作所


    第1工場及び第2工場の視察を通じて、自社製品であるエアー搬送ファン(室内の冷気や暖気を循環/撹拌する装置)やロスナイ(熱交換機能付き換気装置)を有効に活用し、エコファクトリー化を推進している様子を見学することができました。また、構内の展示施設では同製作所が生産する製品の環境保全に向けた効果を体感することが出来ました。
    工場と展示施設を見学した後、三菱電機(株)中津川製作所のご担当より、太陽光発電システムに関する最近の市場動向や経済性などについて説明していただくことができました。また、中津川製作所における環境への取組み全般についても具体的な事例を交えて説明していただきました。
    その後の質疑応答では、参加した方々より様々な質問や意見を数多くいただき、三菱電機(株)のご担当から具体的な回答をいただきました。予定時間を超過して質疑応答が展開され、参加した会員に貴重な情報を提供することができました。


    中津川製作所/構内の体験・体感型展示場


工程

8時30分 JR名古屋駅西口出発 (貸切りバスにて移動)
10時30分〜11時55分 三菱電機(株)飯田工場 視察
11時55分〜13時30分 移動および昼食
13時30分〜16時45分 三菱電機(株)中津川製作所視察
〜18時30分 JR名古屋駅西口 到着、解散