ご挨拶

環境パートナーシップ・CLUB 会長 有馬 浩二 
環境パートナーシップ・CLUB
会長 有馬 浩二
(株)デンソー

 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)は、中部圏の産業界が中心となって、「世界に誇れる環境先進地域の形成」と「安全かつ快適な循環型経済社会の構成」を目的として、2000年に設立しました。
 設立から四半世紀にわたり、環境課題に真正面から向き合いながら、ISO14001の普及支援、愛知万博での循環・省資源の実証、COP10における生物多様性への企業参画、ESDユネスコ世界会議での次世代育成など、時代の潮流を先取りし、環境マネジメントの普及、先進的な取組の共有、地域・行政・次世代との協働といった現場に根ざした活動を進めてきました。
 その原動力となってきたのが、会員企業が現場で磨き続けてきた省エネ、ムダの削減、再利用・再生などの実践知=『環境のわざ』であり、これは単なる知識や理念ではなく、現場で工夫を重ねて生み出された“使える技術力”そのものです。そして、こうした『環境のわざ』を持ち寄り、高め合ってきた“つながり”こそが、EPOCの力の源泉である『パートナーシップ』で、これらを最大限に活かして、持続可能な経済社会を実現することがEPOCの2030年ビジョンとなっております。

 2026年、世界は今、サステナビリティ経営が「宣言の時代」から「実践の時代」へ移行する転換点であり、EUのCBAM(炭素国境調整メカニズム)本格施行や各国の排出量取引制度の義務化が企業活動にも実質的な影響を及ぼし始める節目の年となります。すでに多くの企業がカーボンニュートラル(CN)への取り組みを進めておりますが、2050年の持続可能な社会を見据えると、資源制約や生態系の劣化への対応が不可欠となり、サーキュラーエコノミー(CE)とネイチャーポジティブ(NP)の重要性が一段と高まっています。
 こうした認識のもと、EPOCは設立25年を経て、2026年を「次の四半世紀のスタート」と位置づけ、活動を加速させます。CN・CE・NPを三位一体で統合的に実践することが、企業の真の持続可能性を確保できると私たちは考えているため、CN・CE・NPの実践に向けた『機会創出』と『共創の場づくり』を一層強化します。
 企業が抱える課題に対する理解と対応力を高めるため、現場に根差した視察や専門的なセミナー、最新動向を共有するフォーラム、会員企業同士による事例紹介や勉強会を推進し、技術革新とイノベーションの創出を後押しします。さらに、愛知環境賞への支援、学生向け環境学習・出前講義などの交流を通じて、取り組みの裾野を広げ、地域・行政・次世代とのつながりを強化していきます。

 EPOCはこれからも会員企業とともに、こうした多種多様な活動を通じ、技術と挑戦の力でCN・CE・NPを実践し、持続可能な環境循環型社会を実現する役割を果たし、世界に誇れる環境先進地域の実現を牽引すべく、活動を推進していきます。皆様には、今後も一層のご支援と引き続き活動への積極的なご参加を賜りますようお願い申し上げます。

環境パートナーシップ・CLUB会長
有馬 浩二