視察・調査

EPOC循環型社会分科会「関西における環境ビジネス」視察調査

はじめに

EPOC循環型社会分科会では、今回中部地区から関西地区へ足を伸ばしました。


開催日 2011年6月21日(火曜日)
見学先 [1] おおさかATCグリーンエコプラザ
[2] 野村興産株式会社 関西工場
参加者 33名

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    昨夜からの梅雨末期の豪雨も止み、まだ涼しさの残る名古屋駅西口を7時30分に出発しました。名古屋高速から東名阪道を経て、新しく開通した第2名神を大阪へ向かいました。大阪市内に入り大阪城が右手に見える頃には、夏空になりました。
    車内では、今年の夏の電力ピークカットについて、フリーディスカッションも、行われました。11時には、予定の“おおさかATCグリーンエコプラザ”に到着。


    [1] おおさかATCグリーンエコプラザ

    【概説】
    大阪市住之江区南港北 ATC(アジア太平洋トレードセンター)11階に常設された総面積4,500m2の総合展示場。環境ビジネスに関わる多くの事例を常設し、環境に取り組む企業・団体の展示では、最新の環境ビジネスや活動が一度に見学出来ます。

    【視察内容】
    2班に別れて、場内を1時間15分余、案内してもらいました。
    大栄環境(株)和泉リサイクル環境公園は、民間による処分場跡地利用として紹介されていました。(中部地区にはまだ、ありません。)JBRC 小型充電式電池リサイクル、サラヤ(株) 環境にやさしい椰子の実洗剤、(株)モリオト 古紙専用かみひもエコひも君は、古紙再生品として身近に感じました。また、2005年の愛知万博の頃発表された、生分解性材料による製品も数多く展示されていました。エコマークゾーンにおいては、外国のエコマークの話が紹介され、国内の認定商品が幅広く展示されていました。


    大阪南港に停泊中の帆船、大型フェリーを見ながら昼食・休憩のあと、次の視察場所、野村興産(株)関西工場へ向かいました。工場は、あの大阪USJの新淀川を挟んで西側にありました。

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    [2] 野村興産(株)関西工場

    【概説】
    使用済み蛍光灯の中間処理工場として2004年1月より、大阪市西淀川区中島工業団地で稼動。これまでは、北海道のイトムカ鉱業所まで輸送して処理していましたが、ここで中間処理し水銀の回収のみ北海道イトムカ鉱業所でおこなうようになりました。

    【視察内容】
    関西工場事務所2階で、DVDにより概要説明を受け、ヘルメットと案内レシーバーをお借りして、工場見学へ。私たちにとって一番身近な電気製品である蛍光灯のリサイクルは、想像以上に丁寧なものでした。運び込まれた廃蛍光灯は、手作業により選別され、形状をそろえて、破砕されます。高品質なガラス材料を回収するために、工夫が各所で見られました。また、破砕時に放出される水銀ガス、洗浄によって分離された水銀は、水銀スラッジとして吸着され、北海道イトムカ鉱業所へ搬送されるとの事でした。工場見学後、事務所2階にて質疑応答があり、回収後の水銀の販売、国内における水銀の需給バランス、行政による廃蛍光灯の回収等について、質問がありました。


    16時には見学も終わり、梅雨明けを思わせるような夏空のもと、帰名の途に着きました。帰りの車内では、各社のPRタイムもあり、渋滞もなく19時過ぎには、名古屋駅西口に着きました。