視察・調査

第26回EPOC視察調査「ゼロエミッション・コミュニティに向けた取り組み」

はじめに

資源循環分科会では、昨年度に引き続き、EPOC会員企業の知識、技術のレベルアップを図ることを目的として、「視察調査」を開催しました。 今回は、「ゼロエミッション・コミュニティに向けた取り組み」をテーマに、資源循環や環境負荷低減活動の取り組みにおいて、広い視点から事業及び活動を展開されている企業(施設)を訪問し、各社の環境に対する取り組みを、現場視察を交えてご紹介頂きました。


開催日時 平成20年11月6日(木曜) 9:00〜17:00
見学先 [1] トヨタ自動車(株)堤工場 <豊田市堤町>
[2] トヨタ会館 <豊田市トヨタ町>
[3] 豊田市環境学習施設eco-T(エコット) <豊田市渡刈町>
渡刈クリーンセンター
[4] トヨキン(株) <豊田市鴻ノ巣町、豊栄町>
参加者 45名



    • 10:00〜11:40

    [1] トヨタ自動車(株)堤工場 <豊田市堤町>
    〜サステイナブル・プラント活動 「自然を活用し、自然と調和する工場」〜

    概要
    トヨタ自動車では2007年7月に「サステイナブル・プラント」活動を公開、環境への負荷をかけず、持続可能な社会の発展に貢献するため、「自然を活用し、自然と調和する工場」をコンセプトに掲げました。モデル工場と位置付けられたハイブリッド車「プリウス」を生産する堤工場では、再生可能エネルギーの活用、工場内緑化による生態系保護・地域貢献、省エネ・省資源活動、社員のエコマインド向上活動に取り組んでいます。

    ●主な見学内容
    太陽光発電・光触媒塗装・工場の森づくり活動

    • 12:00〜12:50

    [2] トヨタ会館 <豊田市トヨタ町> ※自由見学
    〜トヨタの環境への取り組み〜

    ●主な見学内容
      トヨタ会館ミュージアム

    • 13:00〜14:00

    [3] 豊田市環境学習施設eco-T(エコット)
      渡刈クリーンセンター <豊田市渡刈町>
    〜「気づきから行動へ」を合言葉に、エコライフを広げる施設〜

    概要
    eco-Tでは、渡刈クリーンセンターの見学や展示学習プログラムを通して、身近な暮らしと環境問題とのつながりを学べます。ごみを通して循環型社会を学ぶ拠点である「渡刈クリーンセンター」は、ごみ汚水は排水処理装置で処理して施設内で再利用、排ガス中の有害物質は集じん器などの排ガス処理装置で除去、ごみピットの臭いは外部とさえぎられ燃焼用空気として高温で分解、ごみ焼却後の灰はスラグとなり建設資材に利用され、余熱は発電や給湯・冷暖房などに利用するなど、周辺環境に配慮した最新鋭のごみ処理施設です。

    ●主な見学内容
      渡刈クリーンセンター見学ツアー

    • 14:20〜16:00

    [4] トヨキン(株) <豊田市鴻ノ巣町、豊栄町>
    〜リサイクルと環境事業による社会貢献への取り組み〜

    概要
    トヨキングループは、使用済み自動車を含めた金属資源の回収から、解体、中古部品としての販売、大型シュレッダープラントによる破砕処理、金属資源としての再利用、廃棄物運搬・中間処理まですべてをおこない、リサイクルビジネスを確立しています。エチレングリコール含有水の処理法及び微生物をベースにした廃LLC微生物処理プラントは、トヨキン(株)、(株)豊田中央研究所、(株)明電舎にて共同で開発し、2006年愛知環境賞優秀賞を受賞しています。

    ●主な見学内容
      エンジン冷却水(LLC)微生物処理プラント・研磨粉リサイクル・脱亜鉛真空プラント