交流会

2009年 第5回循環ビジネス創出会議(意見交換会)

はじめに

 EPOCでは、昨年度同様に「あいちエコタウンプラン」を推進されている愛知県と連携し、モノづくり県としての産業技術の集積を活かして、先導的で効果的なリサイクル事業を生み出し、資源循環型社会の形成を促進することを目的として、「循環ビジネス創出会議」を開催しました。
今回は、「愛知で、新たな循環ビジネスを!」を合言葉に、「瓦を巡る新たな循環ビジネスの提案」をテーマに、愛知県の地場産業である瓦の抱えている課題を他業種とのネットワーク構築により解決すべく、幅広い業種の企業が集まって、循環型社会・低炭素社会に対応した持続可能な瓦産業のあり方を探りました。
会議には、EPOC会員、一般応募企業、自治体関係者より総勢72名の方にご参加いただきました。瓦を施工する側、リサイクルする側、リサイクルされた瓦を使う側と異なる視点から、活発な議論を行うことができました。


開催日時 平成22年3月17日(水曜) 13:30〜16:30
会場 愛知県自治センター 4階 大会議室
(名古屋市中区三の丸三丁目1−2)
参加者 72名

プログラム
    • 第1部 低炭素社会に対応した瓦の製品開発(13:30〜14:50)

    【コーディネーター】
    名古屋大学大学院環境学研究科 教授 奥宮 正哉氏
    愛知工業大学工学部 教授 小林 雄一氏
    愛知県産業技術研究所常滑窯業技術センター三河窯業試験場
    場長 松下 福三氏

    (1) 話題提起・取組事例紹介
    ・瓦の素材としての特性について(愛知県産業技術研究所)
    ・高機能エコ瓦スーパートライ110「クールベーシック」(株式会社鶴弥)

     

    (2) 意見交換
    【進行役】 愛知県循環ビジネスコーディネーター  藤沢 寿郎
    第1部の意見交換において、低炭素社会に対応するためには、瓦の断熱性を評価する方法の研究が必要であることが提言されました。また、すでにエコ商品として開発されている反射瓦や、太陽光パネル支持瓦などの今後のあり方が検討されました。

    • 第2部 瓦の循環システムの構築(15:10〜16:30)

    【コーディネーター】
    名古屋大学大学エコトピア科学研究所 教授 鈴木 憲司氏
    愛知工業大学工学部 教授 小林 雄一氏
    愛知県産業技術研究所常滑窯業技術センター三河窯業試験場
    場長 松下 福三氏

    (1) 話題提起・取組事例紹介
    ・規格外瓦のリサイクルの現状について(愛知県陶器瓦工業組合)
    ・高反射保水建材「アースクールタイル」(株式会社~清)

     

    (2) 意見交換
    【進行役】 愛知県循環ビジネスコーディネーター  藤沢 寿郎
    第2部では、瓦を巡る各業界は、運命共同体であり、各業界が協力して説得力のあるデータを取る必要があることが確認されました。また、瓦のリサイクルの技術を活かせるよう、官民一体となってリサイクルを進めていく必要に言及されました。