| 開催日時 | 平成21年12月21日(月曜) 13:30〜16:30 |
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| 会場 | 愛知県産業労働センター「ウインクあいち」 5階 小ホール2 (名古屋市中村区名駅4丁目4−38) |
| 参加者 | 116名 |
プログラム
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- 1.基調講演(13:35〜14:35)
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「木材を活用した新たな需要開拓のあり方について」
講師:名古屋市立大学 大学院 教授 國本桂史氏概要
講師がこれまでにデザインされてきた様々な工業製品を事例として、作り手と流通業者、ユーザーをつなげ、市場整合性が良い製品を生み出すことの重要性を解説していただきました。また、日本の産業の文化であった、ラインナップ中最上級の商品を開発し、高価値な商品を生み出すことが、広がりのあるビジネスを行う上で必要であると、ご提言いただきました。
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- 2.パネルディスカッション(14:45〜16:10)
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パネリストによる話題提起・事例紹介
【パネリスト】
・供給側から見た工業との連携・交流の意義
愛知県森林組合連合会 代表理事会長 村松幹彦氏
・素材としての木の良さや特徴について
持続性木質資源工業技術研究会 顧問 笠木和雄氏
・竹やスギ間伐材を利用した自動車用樹脂部品
三菱自動車工業(株)材料技術部 エキスパート 寺澤勇氏
・木工ブランド「Hacoa」(木製キーボードやUSBメモリ等の創作)
(有)山口工芸 代表取締役 市橋人士氏ディスカッション
【コーディネーター】
名古屋市立大学 大学院 教授 國本桂史氏
パネリストによる事例紹介の後、参加者からの質問も取り上げつつ、木材の供給側、使用側の立場からディスカッションを行いました。木材の安定供給の方法や、木材の価値をどう生活者に伝えるかなど、今後の木質バイオマス資源の需要拡大の方向性を検討しました。
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全国の先進事例展示
| 会社名 | 品名 | 概要 | |
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| 1 | フルハシEPO(株) | 間伐材を利用したパレット 「グリーンパレット」 |
従来未利用となっていた間伐材を、第一次的利用として製材し物流機器として木製パレットに加工、端材を製紙用原料としてチップ加工するカスケード利用モデル |
| 2 | 旭硝子(株) | 木製断熱窓「もくまど」 | 住宅用木製窓。「身近になった木製窓」を商品コンセプトに、一般住宅市場で広く使用されることを目指した木製窓。 |
| 3 | (株)ビッグウィル | 天然木シート「樹の紙」 | 天然の無垢の木を薄くスライスして創られた、画期的な本物の天然木シート・突板シート。封筒や熨斗袋、ブックカバー等に商品展開 |
| 4 | (有)山口工芸 | 木工ブランド「Hacoa」 | 元々越前漆器の木地作りをしていた福井県鯖江市の木工会社のブランド。木製キーボード(「木―ボード」)やUSBメモリ等、数々の斬新なアイテムを創作。 |
| 5 | 金子眼鏡(株) | 間伐材眼鏡 「森彩(もりのいろ)」 |
間伐材のヒノキを使用した眼鏡フレーム |
| 6 | (株)ポッカコーポレーション | 間伐材を利用した紙容器 「カートカン」 |
間伐材や製材所からの端材を含めた国産材を30%以上使用した紙製飲料容器 |
| 7 | ゼロワンプロダクツ(株) | 天然木自在シート 「テナージュ」 |
天然木から製作した新素材シート「テナージュ)」。パソコン・携帯のテクスチャーへの採用、天然木バッグ・雑貨等も。 |
| 8 | 名古屋港木材倉庫(株) | 木質系廃棄物の一括処理 | 多様な木質系廃棄物を一括して処理し、チップ(パルプ原料、ボード原料、燃料など)、解繊維(マット原料)、木粉(木質100%プラスチック原料)を製造 |
| 9 | (株)ニッタクス | 積層強化木 「コムプライト」 |
薄い木材板に圧力窯で樹脂を含ませ熱圧成形。ドアハンドル等エクステリアや「amadana」の家電(コーヒーメーカー・冷蔵庫・電子レンジ等)の取っ手に採用 |
| 10 | 三菱自動車工業(株) | 竹やスギ間伐材を利用した自動車用樹脂部品 | 竹繊維を植物由来PBS樹脂や植物由来ウレタン樹脂と複合化した内装部品や灰皿・エンジン部品に利用可能な木粉をフェノールと反応させた耐熱性・耐久性の高い熱硬化性樹脂 |
| 11 | 中日精工(株) | プラスチック代替 木質成形体 「モクチック」 |
廃木材から制作したプラスチック状成形体。スプーン・フォーク・歯車・スピーカーインシュレーター等 |
| 12 | 中澤建設(株) | 製鋼燃料用木炭 | 木質バイオマスの炭化による鉄鋼用化石原燃料への代替利用 |



