フォーラム

全国エコタウン大会・ゼロエミッションフォーラム2008 in  あいち


【はじめに】

 全国での開催が今回で5回目となる「全国エコタウン大会」。愛知県では初めての開催として「ゼロエミッションフォーラム」と併催にて行われました。大会には2日間にわたり延べ560名の参加者の方々にお集まりいただきました。初日には各方面の環境エキスパートの方々からの提言的なご講演を開催し、午後には分科会にわかれてそれぞれの地域や業界ごとの取り組みなどを熱心に議論・意見交換いたしました。2日目の午前中は分科会の取りまとめを行った報告と引き続きシンポジウムを開催いたしました。午後からは、この地元中部の環境先進地域4施設の見学会を催しました。今回、環境パートナーシップ・CLUBでは、全国エコタウン大会・ゼロエミッションフォーラム実行委員会の一員となり、この地元愛知県のエコタウン事業並びにゼロエミッション推進の活動について全国にアピールするなど貢献することが出来ました。

名 称:
「全国エコタウン大会・ゼロエミッションフォーラム2008 in あいち」
開催日:
平成20年11月12日(水曜)・11月13日(木曜)
主 催:
全国エコタウン大会・ゼロエミッションフォーラム実行委員会(愛知県、環境パートナーシップ・CLUB)、経済産業省、国連大学ゼロエミッションフォーラム
共 催:
環境省中部地方環境事務所
後 援:
名古屋商工会議所、社団法人中部経済連合会、社団法人日本都市計画学会

プログラム 11月12日(水曜)

10:00〜10:15 主催者あいさつ <セントレアホール>
愛知県知事 神田真秋 (かんだ まさあき)

 全国エコタウン大会、ゼロエミッションフォーラム2008イン愛知に多くの皆様がお集まりいただき、中部国際空港セントレアで開催できることを主催者の一員として感謝いたします。
我が国は高度経済成長期に入り、生活は豊かで便利になりましたが、その一方で大量生産、大量消費、大量廃棄の時代をもたらし、様々な問題を起こし、いびつな状況をも招きました。その反省に立って国連大学からゼロエミッション構想が提唱され、国でもゼロエミッションの理念を取り入れ環境産業の振興、環境調和型のまちづくりを進めるエコタウン事業を推進してきました。今や資源循環型社会づくりに向けた取り組みは全国に広がっています。そこで、今回初めて同じ目的を有する全国エコタウン大会とゼロエミッションフォーラムを合同で開催し、2日間にわたり全国の優れた事例の数々を紹介することとしました。
愛知県は我が国を代表するものづくりの県であり、優れた技術を持ち、優れた活動を行っている企業や団体がたくさんあります。また、万博を契機に県民の皆様の中に環境を大切にし、優先しなければという気運が定着し、それが高まりました。こうした地域の力をもとに昨年あいちゼロエミッションコミュニティ構想を策定し、様々な事業モデルを構築し、その具体化を進めています。
私どもは、今回の催しを通じて得た様々な成果を今後の資源循環型社会の施策に活かしていきたいと考えており、フォーラムの成果に期待しています。

  環境パートナーシップ・CLUB会長
((株)デンソー代表取締役副会長) 深谷紘一 (ふかや こういち)

 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)は、業種や規模の垣根を越えた300社の企業が集まり、産・官・学、さらに市民一体となった活動を展開し、各社での環境活動のレベルアップのみならず環境行動の社会への浸透を狙っています。
産・官・学と市民の連携で環境と経済の共立を目指す今回の大会は、EPOCの活動理念に通じます。持続可能な社会についての活動事例を共有し、深く議論していく事は大変有意義と考えています。
昨今の我々を取り巻く動向は、これまでにない速さでグローバルに目まぐるしく変化しております。環境面においてもグローバルな課題として温暖化や資源枯渇、食糧問題などの課題が山積しております。こういったグローバルな課題に対応するには、国や行政のトップダウンの取り組みに加え、ローカルでの多様な企業・団体によるボトムアップの取り組みも重要です。それゆえ、さらに業種や規模の枠を越えた多様な視点で循環の輪・連携が広がることが重要です。
次の時代の新たな「環境の連鎖・連携」を生み出すため、その取り組みの種やコラボレーションを増していく場になればと願っています。この大会から全国に、さらに「環境の連鎖・連携」がひとつでも多く生まれるように祈念しています。

  経済産業省産業技術環境局 環境調和産業推進室長 君塚秀喜
国連大学ゼロエミッションフォーラム会長 藤村宏幸
10:15-11:00 【基調講演I】 <セントレアホール>
「持続可能な発展とゼロエミッション」

国連大学副学長 東京大学大学院農学生命科学研究科教授・
東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)副機構長 武内和彦
11:00-11:45 【基調講演 II】 <セントレアホール>
「エコタウンの発展形 -リサイクル施設から環境都市へ-」

独立行政法人国立環境研究所環境技術評価システム研究室長・
東洋大学教授 藤田 壮
11:50-12:10 【報告I】
「エコタウン政策の成果と課題」

経済産業省産業技術環境局 環境調和産業推進室長 君塚秀喜
12:10-12:30 【報告II】
「モノづくり愛知のエコタウンとその展開」

愛知県環境部長 藤井敏夫
  分科会
セッションT 【環境モデル都市】

LRTを活かしたコンパクトなまちづくりを目指して
金山英樹 富山市役所都市整備部交通政策課
環境と経済の調和した持続可能な環境モデル都市を目指して
川野恵治 熊本県水俣市役所総務企画部環境モデル都市推進課
南信州飯田発「太陽エネルギーを地域に活かす」
原 亮弘 おひさま進歩エネルギー(株)代表取締役 【長野県飯田市】
環境モデル候補都市からモデル都市へ
豊田市におけるCO削減へのチャレンジ
加藤 泰 豊田市役所都市整備部専門監
吉見匡保 豊田市役所環境部環境政策課長
  セッションII 【広域循環システム】
川崎エコタウンにおける資源・エネルギー循環の取組
渡邉幹雄 川崎市経済労働局産業振興部工業振興課主幹
地球環境と廃棄物、そしてリサイクル−都市鉱山開発の課題―
島田和明 DOWAエコシステム(株) 【秋田県大館市】
リサイクルポートを活かした拠点づくり
加賀谷聡一 (株)酒田港リサイクル産業センター代表取締役
【山形県酒田市】
(株)INAXの住宅リフォーム廃材回収循環システム
好川正朋 (株)INAXサステナブル・イノベーション部
【愛知県常滑市】
  セッションIII 【地産地消のエネルギー活用】
下水汚泥消化ガスの自動車燃料化の取組
竹中恭三 (財)神戸市都市整備公社下水道事業運営部
集合住宅の太陽熱利用システム
木下基一 大和ハウス工業(株)
峯 考式 (株)大阪テクノクラート 【埼玉県越谷市】
名古屋駅周辺の地域冷暖房とネットワーク
辻本伸 DHC名古屋(株)技術部 【名古屋市】
中部国際空港のエネルギー供給システム
坂本好陽 中部国際空港エネルギー供給(株)技術部
【愛知県常滑市】
  セッションIV 【バイオマスの可能性】
食品廃棄物を利用したエタノール固体発酵技術による
カスケードリサイクルの実用化事業
村田亮二 東海リソース(株)代表取締役社長 【名古屋市】
木くずを炭化して製鋼原燃料に
森広司 大同エコメット(株) 【愛知県東海市】
木質バイオマスによる地域集中冷暖房 -安岡エコタウンの試み-
安成信次 (株)安成工務店代表取締役 【山口県下関市】
バイオ燃料ビジネスの将来展望
服部亮 豊田通商(株)事業開発部・
名古屋大学産学官連携推進本部 【名古屋市】
  セッションV 【モノづくりが生む新型リサイクル】
遊技機個体管理リサイクルシステム
廣瀬松夫 愛知県遊技業協同組合専務理事 【名古屋市】
原料廃ゴムのマテリアルリサイクル事業
稲葉芳久 (株)INBプランニング代表取締役 【愛知県大府市】
フォークリフトバッテリーのトータルマネジメント事業
白木良彦 (株)シロキ常務取締役・バッテリーバンクシステムズ(株)
【愛知県小牧市】
難再生古紙のリサイクル事業
河東千恵 コアレックスグループ 総合企画室 【川崎市】

プログラム 11月13日(木曜)

10:00-10:50 第I部 分科会報告 <セントレアホール>
総括コーディネーター
鈴置保雄 名古屋大学大学院教授
藤沢寿郎 愛知県循環ビジネス創出コーディネーターリーダー
11:00-12:40 第U部 シンポジウム <セントレアホール>
「持続可能社会への道をひらく」

コーディネーター
架谷昌信 愛知工業大学教授・名古屋大学名誉教授
パネラー
藤田 壮 (独)国立環境研究所環境技術評価システム研究室長・
東洋大学教授
小澤一郎 (社)日本都市計画学会副会長
深谷紘一 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)会長・((株)デンソー代表取締役副会長)
田島英彦 トヨタ自動車(株)CSR・環境部部長
稲垣骼i 愛知県副知事
君塚秀喜 経済産業省産業技術環境局 環境調和産業推進室長
鈴置保雄 名古屋大学大学院教授
13:40-17:00 視察見学
  1. ミッドランドスクエアコース【名古屋市】
  2. セントレアスペシャルコース【常滑市】
  3. あいちエコタウンコース【東海市】
  4. ベンチャービジネスコース【弥富市・海部郡飛島村】
  その他(展示等)
  • 企画展示:11月12日・13日
    <イベントプラザ、セントレアホールホワイエ>

大会開催風景(メイン会場)

※敬称略

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