フォーラム

モノ作りエコデザインフォーラム
− エコデザインからみた高次のモノ作り戦略 −


概要

 多様な地球環境問題を経済活動と調和する形で解決することが求められる中、中部地域の企業の優れたモノ作り技術・ノウハウにエコデザイン(環境適合)手法の導入し、これをサプライチェーン全体の活動につなげていくことを中部経済産業局が中心となって推進し、EPOCにおいてもエコデザインの普及と実践を環境経営の大きなテーマとしてとらえています。
そこで、国内のエコプロダクツ開発のトップランナー企業および中部地域で先進的にエコデザインに取り組んでいる中堅企業を迎え、エコデザインをコンセプトとしたモノ作りを紹介し、地域の強みであるモノ作りをエコデザインでさらに競争力あふれるものとするための「エコデザインフォーラム」を中部経済産業局とEPOC環境経営分科会との共催で開催いたしました。

開催日:平成18年6月27日(火) 13:30〜17:30
会 場:名古屋商工会議所 2階大ホール(名古屋市中区栄2丁目10番19号)
主 催:経済産業省 中部経済産業局
共 催:環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)環境経営分科会

プログラム

 
13:30〜13:35 主催者挨拶
13:35〜14:25
講演T
「世界市場をリードするエコデザイン戦略」
−鍵を握る我が国のIPPと環境ISO− (IPP:Integrated Product Policy)
富士通株式会社 環境本部 ストラテジーエキスパート 古賀剛志氏     
〔講演概要〕
  1. 道具から武器へ
    ・動向
    ・基盤づくり
    ・武器への展開
    ・エコデザイン戦略
  2. グリーン市場創出によるバリューチェーンの創出
 これからのグリーン市場では、自由な競争で良いものが勝つ。売るだけでなく、どのようにしたらグリーン市場で生き残られるかを検討する必要がある。一人ひとりが環境意識に目覚め、中部地域のエコデザインが世界へ発展していくことを強く望んでいる。 
14:25〜15:15
講演U
「トヨタのエコデザイン戦略とサプライチェーン」
−トヨタ Eco-VASの取組み紹介−
トヨタ自動車株式会社 環境部 製品グループ 担当課長 山戸昌子氏
〔講演概要〕
  1. トヨタLCA取組み経緯
  2. トヨタLCA手法
  3. LCA事例紹介
    ・電気自動車とハイブリッド車
    ・アルミボデーコンセプトカー ES3
    ・トヨタエコプラスチック
    ・燃料電池ハイブリッド車
  4. Eco-VAS導入
 トヨタ自動車では全車両へのLCA展開を進めており、開発段階での活用が定着している。各ライフステージについてLCA算出モデルを設定し、ライフサイクル全体の環境負荷を効率的に削減することを目指している。また、車両開発責任者が企画段階でLCAの考え方を踏まえた環境目標を設定し、開発プロセスを通じて確実な達成を図る、総合的な環境システムである「Eco-VAS」を運用し、バランスよく確実な環境負荷低減を図っている。
15:15〜15:30
モノ作りエコデザインの推進について
−環境適合製品で世界を勝ち抜く−
中部経済産業局
資源エネルギー環境部 環境・リサイクル課長 壁谷武久
〔講演概要〕
  1. 愛・地球博の成果継承・発展
  2. 産業政策面からみた環境政策
  3. 国際的な製品環境政策の動向

 中部地域の企業は技術的に優れており、既に環境面での価値創造もできている。これらを、数値化・可視化して、エコデザインを戦略的に使っていただきたい。この10月には、モノ作りエコデザインネットワークの設立を目指しており、今回のフォーラムはプラットフォームと位置付けている。
15:40〜17:30 パネルディスカッション

○コーディネイター

東北大学大学院
環境科学研究科 教授  石田秀輝氏


○パネラー
「めっきをエコデザインする」
名古屋メッキ工業株式会社 代表取締役  菅沼延之氏
めっき工業では環境負荷と毎日戦っている。めっきにより、従来よりも同等以上の機能性を付与することができ、さらにその技術を採用することにより環境負荷が低減されるものを求めることが「エコデザイン」であり、日夜励んでいる。
「エコデザインへの取り組み」
江南特殊産業株式会社 代表取締役社長  野田泰義氏
蓄積したノウハウにより様々なプラスチック成形を可能としており、お客さまと現地にてトライアルを繰返して改善を進めている。成形加工時のエネルギー消費を削減することは加工メーカーの義務として受け止め、お客さま価値を高めるとともに環境負荷削減に取り組んでいる。
「岐阜プラスチック工業が提案する「エコデザイン商品」のご紹介」
岐阜プラスチック工業株式会社 開発本部
商品開発グループリーダー   村上哲也氏
物流・包装資材の衛生問題や品質問題を解決するために、独自の金型技術と特殊成形技術を追求し、繰返し利用できる輸送用コンテナ「リスボックス」を開発し、販売している。顧客の利便性向上のみならず、環境問題(ごみ問題)の解決

パネルディスカッション内容

 エコデザインは決して環境を考えるためのお荷物的な存在でなく、利益を産む重要な要素である。エコデザインを新たな負担としてとらえず、これまで培ってきた取組みをきちんと情報公開して実施することが結果としてエコデザインにつながっていく。中部地域はモノ作りの中心であり、エコデザインの事例はたくさんある。これらについて気づいてもらうことが大切である。是非、中部地域からエコデザインを盛上げていきたい。

前のページに戻る