セミナー

2022年度 資源循環分科会
 第5回サーキュラーエコノミー型ビジネス創出研究会 ビジネスセミナー
 「サーキュラーエコノミー型ビジネスへの転換を目指して」


はじめに

EPOCでは、循環ビジネス振興のため、愛知県と共同で「循環ビジネス創出会議」を開催しています。今回は、「欧州におけるサーキュラーエコノミーの最新動向」についての講演と先進取組企業によるパネルディスカッションを行いました。


また、その内容について、YouTube EPOCチャンネルにおいて2023年3月22日(水)10:00~2023年5月22日(月)17:00の期間で配信も行いました。

開催日時 2023年3月8日(水) 13:30~16:00
開催場所 愛知県産業労働センター(ウインクあいち)5階 小ホール2
参加者 当日参加56名、後日視聴延べ293名

プログラム

(1)基調講演
 「欧州におけるサーキュラーエコノミーの最新動向
  ~全ライフサイクル管理型CEの幕開け~」
   講師:公益財団法人日本生産性本部コンサルティング部
      エコ・マネジメント・センター長 喜多川 和典 氏

(2)事例紹介・パネルディスカッション

【パネリスト】

  • 株式会社タイボー 代表取締役社長 平野 二十四 氏
  • 株式会社ブリヂストン Gサステナビリティ統括部門長 稲継 明宏 氏
  • 基調講演者:喜多川 和典 氏

【ファシリテーター】

  • 株式会社新東通信 サーキュラーデザインスタジオ チーフコンサルタント
    山下 史哲 氏

(3)ビジネス交流会


講演

「欧州におけるサーキュラーエコノミーの最新動向
 ~全ライフサイクル管理型CEの幕開け~」
  講師:公益財団法人日本生産性本部コンサルティング部
     エコ・マネジメント・センター長 喜多川 和典 氏


【概要】

サーキュラーエコノミーの最新動向として欧州および欧州各国における政策の動きやビジネスモデルを交えながらお話いただきました。また、関連する規制の一つとして、新EU電池規則とフランスルノー社の対応についても事例紹介いただきました。欧州の中でも先進的な取り組みの国の事例として、ドイツのサーキュラーエコノミーガイドラインやデジタルプラットフォームを大いに活かしたビジネスモデルを紹介いただきました。

また、喜多川様は、持続可能性を達成するうえでのサーキュラーエコノミーの基本的な概念への理解や取り組みの重要性を訴えつつも、それぞれの国や地域での特定の環境、状況において認められる目的・課題に応じて、サーキュラーエコノミーの役割や手段を考えて取り組む必要があると語られました。


会場の様子

喜多川氏


事例紹介・パネルディスカッション

「サーキュラーエコノミー型ビジネスモデル転換への課題をいかにして克服するのか」


【概要】

まず、平野様から「“心臓産業的”プラスチックのマテリアルリサイクル」、稲継様より「ブリヂストンが進めるサーキュラーエコノミーを軸としたビジネス戦略」というテーマで2社のサーキュラーエコノミーへの取り組みの事例を紹介いただきました。平野様はプラスチックのマテリアルリサイクルの仕組みや業界が抱える課題を説明されました。また、稲継様からはサステイナビリティビジネスモデルの一つとして、ブリジストンが取り組むタイヤのリトレッドを中核としたビジネスモデルをご紹介いただきました。


パネルディスカッションでは、「企業間でサーキュラーエコノミーを推進するためにはどうすればよいか」というテーマで喜多川様、平野様、稲継様、山下様の4名にディスカッションいただきました。喜多川様からは、欧州では、中小企業やベンチャーのサーキュラーエコノミーは、地方分散型のビジネスモデルの担い手として大企業よりも重視されている認識であるとの意見をいただきました。平野様は、サーキュラーエコノミーの拡大には、バージン材業者や再製材業者、プロダクトメーカーとタッグを組み、仕入れと出荷のバランスを取りながら拡大していくことが重要であると主張されました。また、稲継様からは、自社のサーキュラーエコノミー推進においての経営層とのやり取りも交えながら、サーキュラーエコノミーにおいては、モノの循環の中で、企業価値を増大させていくという観点が備わってはじめて、経営による理解が得られたと紹介いただきました。


パネリスト
(左から)ファシリテーター 山下氏、
喜多川氏、平野氏、稲継氏

ビジネス交流会の様子