第18回EPOC視察調査
「愛・地球博裏側にかくれた先端技術の体験ツアー第1弾」
 
視察目的
「愛・地球博」のパビリオンやメインの展示では見ることのできない裏側の施設とEPOC会員企業のパビリオンの見学を行い、先進的な技術に触れる。

視察日時
平成17年5月26日(木)08:30〜17:00

参 加 者
一般参加者 27名、事務局 3名   計30名

視察先の概要
バックヤードツアー北コース
・ワンダーサーカス電力館
電力館の前庭には、電気事業の廃棄物が有効活用されている。水力発電所のダムに貯まる流木及び堆積砂を利用し路盤材に、石炭火力発電所から排出される石炭灰等でレンガを、火力発電所取水口に漂着したクラゲ、貝類を肥料とした土壌を花壇の土として使用し、廃棄物処分せずリサイクルしている。
又、電力館では風力発電機(23W×7基)・太陽電池(約10kW)よる発電システムで夜間の照明や空調等に活用している。世界初の業務用コジェネレーションシステムとして「平板形固体酸化物形燃料電池(SOFC):30kW級」を採用し、スポット空調および水のパフォーマンスの電源として利用している。SOFCの特徴は、高い温度で動作するため、発電効率が高く、高温の排熱を利用できる。

・ガスパビリオン
ガスパビリオンでは、「ガスコージェネレーションシステム」を採用している。
「ガスコージェネレーションシステム」は、都市ガスを燃やしてマイクロガスタービンをまわして電気を取出し、その時に出た熱を利用して、排熱回収吸収式冷温水器で冷水を作り、まだ使える熱を使いデシカント空調機で除湿された空気を作っている。
これら全てを利用することで、91%の高いエネルギー効率を実現し大幅な省エネルギ−に貢献している。

・水素ステーション
愛・地球博水素ステーションは、博覧会の期間中、長久手会場と瀬戸会場の来場者輸送用に導入されている燃料電池バスに対して、燃料水素の供給を行っており、瀬戸南と瀬戸北の2つの水素ステーションがある。
瀬戸南は、オンサイトで都市ガスを改質して得られる水素をベースロードとして使用するとともに、オフサイトで得られる副生水素を組み合せて利用するハイブリッド型水素ステーションである。
瀬戸北は、水素をトレーラーで輸送するオフサイト型水素ステーションである。この水素ステーションは、国内最大の水素供給能力を備えており、軽自動車からバスまで10分以内で急速充填可能。
 
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企業パビリオン
・JR東海 超電導リニア館
800インチの大画面に、ハイビジョンによる鮮明な3D映像で、山梨リニア実験線における超電導リニアの走行シーンが再現され、時速500qを超えるスピ−ドだけでなく、超電導リニアの浮上する瞬間や頭上を通り抜けるシーンなど、多彩なアングルと臨場感あふれる音響で超電導リニアの迫力あふれる走行を体感できた。

・Nature Contact 日立グループ館
「プレショー」「メインショー」「ポストショー」の3つのステージで構成され、「プレショー」では、情報表示端末を使って絶滅の危機に瀕している希少動物達の生態や特徴を動画や静止画にて紹介している。「メインショー」では、最新の映像技術MR(複合現実感)を体験しながら希少動物達とのコミュニケーションが体験できる。「ポストショー」では、メインショーで撮影された写真を大型ディスプレイに映してみることができ、画像データとして自宅で記念に残すこともできる。
 
所 感
「愛・地球博」は、地球の「いのちと未来」を考える舞台で、この舞台を体感したひとり一人が、どう考え・どう行動するかが問われている。
ひとり一人が身近なところから、できることから取組む必要がある。
いつまでも自然を大切にする心を持ちつづけたい。
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