21世紀の入り口に立っている現在、豊かな社会と環境の両立、そして事業活動と環境の調和が求められています。環境への負荷を低減していくために、企業の枠を越え、知識を融合し組み合わせる“器”ができたことの意義は非常に大きいと考えています。
また、こうした環境行動への機運と、当地域で開かれる2005年の日本国際博覧会との関連に、ぜひ目を向けていただきたい。
日本資本主義の父と呼ばれる澁澤榮一は、江戸幕府の随行員として1867年のパリ万博を体験し、新しい産業機械とそれらを生み出した社会システムを学んだことをジャンピングボードとして、のちに500の企業と600の社会貢献事業を立ち上げました。
では、2005年に愛知を訪れる若い人たちに、我々はどんなジャンピングボードを提供できるのか?
愛知万博は、情報発信の大きなチャンスです。
企業が、産業界が、いかに環境と調和し、いい環境を生み出すことができるのか。そのための新しい社会システムをプレゼンテーションできる「2005年」をひとつのターゲットとして、環境との調和を現実のものにできるよう、活動していただきたいと念願しています。
|