視察・調査

EPOC視察「次世代エネルギーの取り組み」報告書

概要

日 時: 2012年7月19日(木曜日)〜20日(金曜日)
目 的: 分科会の枠を越えた企画を実施することで、より多くの会員のレベルアップや交流を図り、環境行動の契機とする。
視察先: 1.六ヶ所原燃PRセンター/日本原燃(株)、2.二又風力開発(株)、3.国際核融合エネルギーセンター、4.(公財)環境科学技術研究所、5.むつ小川原国家石油備蓄基地
出席者: 27名

各施設の見学内容

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    1.六ヶ所原燃PRセンター/日本原燃(株)


    六ヶ所原燃PRセンターで「原子燃料サイクル施設」全体の説明を受けた後、日本原燃鰍ノおいて高レベル放射性廃棄物の保管の様子や、再処理工場の中央制御室を見学しました。 原子力発電における考え方や課題などを実物・模型を見ながら解説していただき、参考になりました。

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    2.二又風力開発(株)


    大型容量蓄電池を併設する風力発電所で、発電機の実物を間近に見学しながら説明を受けました。蓄電池を活用することで、発電量の変動が大きい自然エネルギーの課題を解消する取り組みについて学びました。

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    3.国際核融合エネルギーセンター


    太陽や恒星のような核融合エネルギーを地上で実現することを目指すプロジェクトの概要を解説していただきました。まだ国際熱核融合実験炉(ITER)の建設段階ではあるものの、次世代エネルギーの開発が、国際的なネットワークの中で進められていることが分かりました。

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    4.(公財)環境科学技術研究所


    原子燃料サイクル施設の再処理工場から排出される放射性物質の環境中での動きや生物影響についての実験設備を見学させていただきました。実証実験に基づいた科学的な知見について説明を受け、理解が深まりました。

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    5.むつ小川原石油国家備蓄基地


    1973年のオイルショックを受けて建設された国家の石油備蓄基地の第一号で、広大な原油タンク群の見学と、備蓄事業に関する考え方について説明を受けました。日常生活に必要な石油資源の量をタンクの大きさや規模で実際に確認することができ、スケール感を掴むことができました。


視察を終えて

EPOCの企画としては珍しく参加費の必要なイベントを開催するに当たり、分科会への参加会員へヒアリングを行いました。「エネルギー問題」が注目を集める中で、様々なエネルギーのあり方を実際に見学できることに対する期待値は高く、参加者からの満足度が高い企画として終えることができました。分科会に参加している会員からは、視察に参加した方だけでなく、他の会員へも成果の還元をしてほしいとの要望をいただきましたので、会員専用ページ上に「報告書」として掲載いたします。

視察を通じて感じたことは、EPOC会員の多様性です。各施設の質疑応答では、多様なバックグランドを持つ参加者が発言されるため、内容が多岐に渡り、理解が深まりました。そして、宿泊を通じて、参加者間の交流を深める時間も多くとることができ、活発な意見交換が行われました。

EPOCの活動を意義のあるものとするために、今後も会員の皆様のご意見を伺いながら進めてまいりたいと存じます。引き続き、皆様のご理解ならびにご協力を賜りますようお願い申し上げます。

EPOC会長会社 事務局 トヨタ自動車(株)プラント・エンジニアリング部