第13回フォーラム**「平成15年度 リサイクルin中部」**
―「3R(リデュース・リユース・リサイクル)推進月間」普及啓発事業 ―
 
【はじめに】
20世紀に入って展開されてきた大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済社会活動は、技術の飛躍的な発展、経済の高度な成長をもたらしましたが、一方で環境への負荷が大きくなり、また、資源循環も阻害してきました。21世紀はこのような状況から脱却し、環境と経済を統合した持続可能な発展を可能とするような社会、すなわち、「循環型社会」の形成を図ることが喫緊の課題となっています。
そこで、我が国は、この循環型社会の形成に向けて、平成12年に循環型社会形成推進基本法で基本的な枠組みが示され、また物品特性に応じた容器包装、家電、建設資材、食品リサイクルの各法が施行、さらには昨年7月に自動車リサイクル法も成立する等、課題解決に向けた法的基盤、社会システム等が着実に整えられてきています。さらに、このような整備にともない消費者、事業者、行政がそれぞれの役割分担し、循環型社会形成に向けた取を組みを鋭意推進しているところです。
そこで、中部経済産業局、財団法人 クリーン・ジャパン・センター及び環境パートナーシップ・CLUBが主催して、標記セミナーを開催することとなりました。このセミナーでは、基調講演として行政及び学識経験者に循環型社会形成に関連する最新の状況について、それぞれの立場で講演いただくとともに、NPO、事業者、行政からパネラーをお招きしそれぞれの取組みの現状と今後の展望を広く討論していただきました。
 
日時: 平成15年 10月 31日(金)13:30〜17:00
会 場: 産業技術記念館 大ホール
主 催: 財団法人クリーン・ジャパンセンター、中部経済産業局、環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)
 
《プログラム》
13:30〜13:40 主催者挨拶
経済産業省中部経済局 局長 細川 昌彦
EPOC理事 出光興産(株)愛知製油所所長 川嶋 一元

13:40〜14:10 「最近の3R関連施策の動向について」
経済産業省産業技術環境局リサイクル推進課長 井内 摂男氏


講演概要:
PHOTO3R政策を推進される行政の立場から、循環型社会の構築のための法体系について解説して頂きました。特に容器包装リサイクル法、家電リサイクル法施行後の効果例等を具体的に解説いただき、また今後の3R施策の展開についても解説して頂きました。

14:10〜15:00 「循環型社会の考え方と物質循環ネットワーク設計」
豊橋技術科学大学エコロジー工学系教授 藤江 幸一氏


PHOTO講演概要:
地域ゼロエミッションを目指した物質循環ネットワーク設計等を先進的に研究されてきた立場から、産業活動における循環型低環境負荷産業社会設計ならびに産業間での物質フローについて解説していただき、また生産プロセスのネットワークと産業クラスタリング設計についても解説して頂きました。

15:20〜17:00 パネルディスカッション
「循環型社会の実現に向けた取り組みの現状と将来」


【コーディネーター】
豊橋技術科学大学エコロジー工学系教授 藤江 幸一 氏
【パネリスト】
(株)日立製作所インターネットプラットフォーム事業部
戦略技術センター エコロジー推進部長 田栗 順一 氏
トヨキン(株) 取締役社長 鈴木 和弘 氏
(株)エックス都市研究所 取締役エネルギー環境計画部長 内藤 弘 氏
環境市民東海 代表  向井 征ニ 氏
名古屋市環境局 理事  鈴木 加代子 氏

PHOTO概要:
循環型社会形成に関連するNPO、事業者、行政からそれぞれのお立場から循環型社会構築に向けた取組みの現状と今後の展望を広く討論していただきました。

17:00 閉会
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