交流会

2011愛知環境賞表彰式実施報告 地球温暖化の現状と将来予測

はじめに

EPOCでは、昨年に引き続き愛知県より受託しました『愛知環境賞』の表彰式を開催致いたしました。
『愛知環境賞』とは、資源循環や環境負荷の低減を目的とした、先駆的で効果的な<技術・事業・活動・教育>の事例を、企業、団体及び県民から募集し、優れた事例に対する表彰を行うとともに、広く紹介することによって、新しい生産スタイルや生活スタイルを文化として社会に根付かせ、資源循環型社会の形成を促進するもので、本年は41件の応募を頂きました。 当日は、愛知環境賞表彰式、第23回交流会「地球温暖化の現状と将来予測」と題した講演会、交流会(パネル展示による意見交換会)が開催され、受賞者をはじめその他参加者の方々にご交流頂きました。

日時
:平成23年2月18日(金曜)15時15分〜19時
会場
:ローズコートホテル 4階 「ローズルーム」
主催
:愛知県
共催
:中日新聞社 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)
後援
:経済産業省中部経済産業局 環境省中部地方環境事務所
名古屋市 名古屋商工会議所 社団法人中部経済連合会
参加者数
:290名

プログラム

    • 15時15分〜15時25分

    主催者挨拶

    愛知県副知事 小川 悦雄

    EPOC会長(日本ガイシ(株)代表取締役社長) 松下 雋

    【愛知県副知事】
    主催者挨拶:愛知県副知事 小川 悦雄
    【EPOC会長】
    主催者挨拶:EPOC会長(日本ガイシ(株)代表取締役社長) 松下 雋
    • 15時25分〜16時

    「2011愛知環境賞」表彰式

    【金賞】

    受賞者

    三菱自動車工業株式会社 技術センター岡崎地区

    テーマ

    新世代電気自動車「i−MiEV」

    受賞のポイント

    長年の研究開発を経て、電気自動車の電池の重量、充電時間、航続距離など従来の課題を飛躍的に改善し、世界初の量産型電気自動車を市場投入したことにより、低炭素社会に向けた自動車づくりに大きく貢献した点が高く評価された。

    受賞者

    株式会社富士金属

    株式会社大弘

    テーマ

    省エネ保持炉導入でCO2排出量・消費電力を60%削減

    受賞のポイント

    アルミ鋳造において、意欲的に環境性能に優れたセラミックス製の省エネ保持炉の導入にチャレンジし、電力消費量とCO2排出量の大幅な削減及び生産性の向上を達成され、その将来性が高く評価された。

    【銀賞】

    受賞者

    フジクリーン工業株式会社

    テーマ

    省スペースと省エネルギーで水環境を改善する環境配慮型浄化槽の開発

    受賞のポイント

    省スペースで高度処理が可能な合併処理浄化槽を開発し、河川など公共用水域の水質改善や製造・施工時のCO2排出量削減効果に大きく貢献する道筋をつけたことが高く評価された。

    【銅賞】

    受賞者

    ティビーアール株式会社

    テーマ

    水中のレアメタルや有害物質等を吸着するモール状繊維捕集材

    受賞のポイント

    組紐の伝統技術と最先端の科学技術を応用したモール状繊維捕集材を開発し、汚水処理などの環境浄化はもとより、海洋中のレアメタル資源回収を可能にし、今後の事業化による発展が期待できる点が高く評価された。

    受賞者

    株式会社木化学研究所

    豊橋技術科学大学環境・生命工学系竹市研究室

    テーマ

    廃ペットボトルを原料とした、混練紡糸技術により省資源・省エネを実現する自動車用着色難燃繊維の実用化

    受賞のポイント

    ペットボトル再生繊維に無機性難燃剤を混練紡糸することにより、廃ペットボトルから自動車内装部材へのリサイクルを可能にするとともに、地域に密着したペットボトルリサイクルシステムの実現が高く評価された。

    【中日新聞社賞】

    受賞者

    阿部建設株式会社

    テーマ

    愛知県産材で建設したモデルハウスのゼロエミッション化と普及啓蒙活動

    受賞のポイント

    県産材の利用、太陽光発電など様々な省資源、省エネのための機能を兼ね備えた「ゼロエミッション住宅」を展示・紹介する中で、地域密着型の工務店として、地球温暖化対策の普及・啓発活動が高く評価された。

    【名古屋市長賞】

    受賞者

    株式会社フジキカイ

    テーマ

    世界初、包装機械の省資源・省エネルギー化〜センサの一元化とシール加熱部のIH化〜

    受賞のポイント

    商品のラベルや包装材などを検知するセンサーの一元化と確実な接着包装が可能なシール加熱部のIH化を導入した業界初の包装機械を開発し、食品製造を始め幅広い業界の省エネ・省資源に大きく貢献している点が高く評価された。

    【優秀賞】

    受賞者

    一般社団法人泥土リサイクル協会

    テーマ

    「資源の有効活用と環境の保全を目指した啓蒙活動」のもと「適正な技術」をもって「確かな品質」で泥土をリサイクル

    受賞のポイント

    建設汚泥のリサイクルに関する技術指導、講習会、マニュアル作成など行政と連携した幅広い普及・啓発活動により、建設汚泥の有効利用と廃棄物の大幅な削減に貢献した点が評価された。

    受賞者

    株式会社ナゴヤキャッスル

    テーマ

    環境配慮型ホテルを目指す「ECO LIFE PROJECT」

    受賞のポイント

    独自の環境方針を持ち、ECOソムリエの指揮のもと全社をあげてホテルという場を最大限に活かした、多様な環境活動に取り組む環境配慮型ホテル経営が高く評価され、今後ホテル業界はもとより社会への波及するであろうことが評価された。

    受賞者

    小島プレス工業株式会社

    テーマ

    グリーンIT(環境に配慮した情報技術)への更なる追求「グリーン・クラウド・コンピューティング」の実現

    受賞のポイント

    自動車部品業界に留まらず、異業種にまたがる共通の電子データ交換システムを用いて「クラウド・コンピューティング」を展開し、中小企業のグリーンIT化の推進に貢献している点が評価された。

    受賞者

    ゼネラルヒートポンプ工業株式会社

    テーマ

    未利用熱や排熱を利用した高効率空調・給湯に利用可能なヒートポンプシステムの普及事業

    受賞のポイント

    工場排熱や地下熱などの未利用熱を活用するヒートポンプの開発・普及に早期から積極的に取り組み、エネルギー使用量やCO2排出量の削減に大きく貢献した点が評価された。

    受賞者

    株式会社鶴弥

    テーマ

    高機能エコ瓦 スーパートライ110『クールベーシック』

    受賞のポイント

    住宅の屋根として求められる基本性能と意匠性を兼ね備え、赤外線の選択的反射機能を持つ陶器瓦を業界内で先駆けて開発し、住宅における夏場の電力消費量やCO2排出量の削減に大きく貢献した点が評価された。

    受賞者

    愛知時計電機株式会社

    テーマ

    エア用超音波流量計「TRX/TRZ」
    −工場エア(コンプレッサーエア)の見える化推進−

    受賞のポイント

    工場内におけるコンプレッサーエアの流量を超音波計測技術を応用して「見える化」することにより、微量なエア漏れの検知・無駄なエアの削減を可能にし、工場の省エネに貢献した点が評価された。

    • 16時15分〜17時15分

    【講演会】

    「地球温暖化の現状と将来予測」

    独立行政法人国立環境研究所地球環境研究センター温暖化リスク評価研究室長 江守 正多 氏

     

    (講演会の概要)

    地球温暖化の仕組みから始まり、20世紀に入り急激に海面水位が上昇した事実、100年後に予想される気温上昇、そして、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)より発表されたデータをもとに 大変わかりやすく、地球温暖化のメカニズムと対応策についてご講演いただきました。 ご講演終了時には、質疑応答の時間を設けていただき参加者との間で意見交換出来たことは大変有意義な講演会となりました。

    • 17時30分〜19時

    【交流会】

    EPOC交流会が行われ、受賞者及び多数の参加者の方々が交流を深められました。

    また、会場には13件の各受賞事例の概要をまとめたパネルが設置され、受賞企業・団体のご担当者の方から直接内容についてご説明を頂くことで、参加者の方々には各受賞事例の取組み内容についてより深くご理解いただきました。