交流会

2009愛知環境賞表彰式実施報告 「ポスト京都と企業経営」

はじめに

EPOCでは、昨年に引き続き愛知県より受託しました『愛知環境賞』の表彰式を開催致しました。
『愛知環境賞』とは、愛知県では「環境との共生」という価値観を、新しい文化として体現し社会に普及させることを目的として、企業・団体・県民による環境負荷低減に向けた技術・事業・活動・教育を評価し表彰するものであり、本年も多数の応募を頂きました。
当日は、愛知環境賞表彰式、第21回交流会「ポスト京都と企業経営」と題した講演会、交流会(パネル展示による意見交換会)が開催され、受賞者をはじめその他参加者の方々にご交流頂きました。

開催日
:平成21年2月17日(火)15時15分〜19時00分
会場
:ローズコートホテル 4階 「ローズルーム」
主催
:愛知県
共催
:環境パートナーシップ・CLUB(EPOC) 中日新聞社
後援
:経済産業省中部経済産業局 環境省中部地方環境事務所
名古屋市 名古屋商工会議所 社団法人中部経済連合会
参加者数
:234名

プログラム

    • 15:15〜15:25

    主催者挨拶

     
    愛知県知事
    神田 真秋

    主催者挨拶:愛知県知事 神田 真秋

    EPOC会長
    ((株)デンソー代表取締役副会長)
    深谷 紘一

    主催者挨拶:EPOC会長((株)デンソー代表取締役副会長) 深谷 紘一
    • 15:25〜16:00

    「2009愛知環境賞」表彰式

    【金賞】

    受賞者

    東和不動産株式会社

    トヨタ自動車株式会社

    株式会社毎日新聞社

    テーマ

    ミッドランドスクエアの環境配慮

    受賞のポイント

    ミッドランドスクエアのテナント各社を先導し、快適性と省エネルギーを両立させる運用改善を継続的に実施して、大きな環境負荷低減効果を挙げる一方、その取組を周辺のビル群に波及させていく、これまでにない地域活動を積極的に行ってきたことが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【金賞】受賞者:東和不動産株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社毎日新聞社

    受賞者

    カゴメ株式会社

    テーマ

    「自然を、おいしく、楽しく。」食の安心・安全と環境に調和した取り組み

    受賞のポイント

    農業から食品加工業におよぶ独自の業態の中で、「自然を、おいしく、楽しく。」をモットーに、国内外からの原料の調達、食料品の生産から加工・流通にいたるあらゆる場面での生態系を始めとするさまざまな環境への配慮に取り組んできたことが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【金賞】受賞者:カゴメ株式会社

    【銀賞】

    受賞者

    株式会社アイ・アンド・ティー

    テーマ

    空気圧洩れ検知器「ソニックキャッチャー」

    受賞のポイント

    工場内で生じる空気圧洩れを、超音波を用いて簡単・確実に検知する装置を開発、販売することにより、工場の省エネルギー及びコスト削減に大きく貢献したことが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【銀賞】受賞者:株式会社アイ・アンド・ティー

    【銅賞】

    受賞者

    株式会社豊田自動織機

    テーマ

    地球温暖化防止に貢献するロータリーバルブ式コンプレッサ

    受賞のポイント

    自動車の燃費向上につながる消費動力の少ない高効率でかつ小型化・軽量化したカーエアコン用コンプレッサを開発、量産することで、自動車の環境負荷低減に大きく貢献したことが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【銅賞】受賞者:株式会社豊田自動織機

    【中日新聞社賞】

    受賞者

    特定非営利活動法人 中部リサイクル運動市民の会

    テーマ

    リサイクルステーション

    受賞のポイント

    リサイクルステーションを核に、市民・企業・マスコミ・行政と一体となって資源回収を実施することで、ごみの減量、地域コミュニケーションの活性化、環境リーダーの育成など、多くの人々の環境意識の向上に貢献したことが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【特別賞:中日新聞社賞】受賞者:特定非営利活動法人中部リサイクル運動市民の会

    【名古屋市長賞】

    受賞者

    豊田ケミカルエンジニアリング株式会社

    テーマ

    樹脂メッキ部品の100%マテリアルリサイクルシステム

    受賞のポイント

    プラスチックにメッキされた金属を、廃棄物を一切出すことなく完全に分離する新技術を開発し、自動車部品のリサイクルの推進とレアメタル回収に大きく貢献したことが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【特別賞:名古屋市長賞】受賞者:豊田ケミカルエンジニアリング株式会社

    【優秀賞】

    受賞者

    愛知県遊技業協同組合

    テーマ

    遊技機個体管理リサイクルシステム

    受賞のポイント

    パチンコ業界として、遊技機一台一台を管理するデータベースを自主的に構築し、パチンコ台の不法投棄などを確実に防止するとともに、全国最高水準のリサイクル率を達成する仕組を実現したことが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【優秀賞】受賞者:愛知県遊技業協同組合

    受賞者

    栄光八事幼稚園

    テーマ

    自然とのつながり、自然からの学び

    受賞のポイント

    幼稚園内の豊かな自然を紹介する「環境マップ」を作成・活用し、園児が木々とのふれ合いを通じて「自然に対する感性」を育み、将来の地球を守る子供たちの育成に貢献したことが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【優秀賞】受賞者:栄光八事幼稚園

    受賞者

    東海市加木屋中学校区

    テーマ

    めざそう地球に優しい加木屋の子
      −ふるさと加木屋 循環型社会へのアプローチ−

    受賞のポイント

    三つの小中学校が連携して、地域の循環型社会づくりをテーマに小中一貫した体験型環境教育を行うことにより、高い環境意識を持つ児童・生徒の育成に貢献したことが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【優秀賞】受賞者:東海市加木屋中学校区

    受賞者

    小島プレス工業株式会社

    テーマ

    グリーンIT(環境に配慮した情報技術)によるCO削減

    受賞のポイント

    自動車部品の設計・生産において使用されるIT機器の合理化・省エネルギーに取り組み、自社のみならず同業他社への普及を図るなど、グリーンITの先駆けとなる活動を進めたことが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【優秀賞】受賞者:小島プレス工業株式会社

    受賞者

    シーピーセンター株式会社

    テーマ

    安心のデータ消去で、パソコンのリサイクル、レアメタル回収を行う事業

    受賞のポイント

    廃パソコンの処理において、データ消去から分解・選別までを、一貫したセキュリティシステムで実施するビジネスモデルを確立し、レアメタルはじめ資源回収の成果を挙げたことが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【優秀賞】受賞者:シーピーセンター株式会社

    受賞者

    大同エコメット株式会社

    中澤建設株式会社

    テーマ

    木質バイオマスの製鋼原燃料利用事業

    受賞のポイント

    未利用の木質バイオマスを炭化し、製鋼業で使用するコークスや重油に代替する技術を開発・実用化され、温室効果ガスの削減と林業活性化に新しい道を拓き、今後の事業成果が期待されることが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【優秀賞】受賞者:中澤建設株式会社

    受賞者

    東海リソース株式会社

    テーマ

    エタノール固体発酵技術を利用した未利用バイオマスのカスケードリサイクル事業

    受賞のポイント

    廃液を発生させない固体アルコール発酵技術を開発し、食品加工残渣などを原料として、バイオエタノールや家畜飼料・肥料などを製造する、これまでにないビジネスモデルを確立し、今後の事業成果が期待されることが評価されました。

    「2009愛知環境賞」表彰式 【優秀賞】受賞者:東海リソース株式会社
    • 16:15〜17:15

    【講演会】

    「ポスト京都と企業経営」
    国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEPFI)特別顧問 末吉 竹二郎 氏

    地球温暖化防止に向け、先進諸国の低炭素化社会創出の具体的な内容を紹介され、それに伴って、ビジネスルールの変革(金融、社会規制、消費行動、ライフスタイル等)に機敏に対応することが、今後の企業経営として大変重要であるとのご提案をいただきました。

    「2009愛知環境賞」【講演会】の様子
    • 17:30〜19:00

    【交流会】

    EPOC交流会が行われ、受賞者及び多数の参加者の方々が交流を深められました。

    また、会場には13件の各受賞事例の概要をまとめたパネルが設置され、受賞企業・団体のご担当者の方から直接内容についてご説明を頂くことで、参加者の方々には各受賞事例の取組み内容についてより深くご理解いただきました。

    「2009愛知環境賞」【交流会】の様子