研究会

2017年度 第5回循環ビジネス創出会議 ビジネスセミナー
「資源循環を支えるリサイクル技術 〜固体分離を中心に〜」

はじめに

混じり合った物質を分離・選別する技術は、環境調和や3Rの観点から着目されており、循環ビジネスを行う上でも重要です。今回は「資源循環を支えるリサイクル技術」をテーマに、基調講演と先進企業による事例紹介3件、および今後のビジネスの方向性と可能性を検討するパネルディスカッションを行いました。


開催日時 2018年3月20日(火曜) 13時30分〜16時30分
開催場所 愛知県産業労働センター 「ウインクあいち」 小ホール
参加者 104名

プログラム

(1)開会挨拶 13時30分〜13時35分

(2)基調講演 13時35分〜14時15分
「リサイクル技術における固体分離」
講師:名古屋大学大学院工学研究科 化学システム工学専攻 教授 平澤 政廣 氏

(3)事例紹介 14時15分〜15時20分

1.「業界初の水を使った金属残渣の選別」
アルメック株式会社 常務取締役 星河 重仁 氏

2.「混合廃棄物の管理型処分量大幅削減と資源化を実現する業界初のシステム」
株式会社毎日商会 代表取締役 西田 勝志 氏

3.「圧縮破砕とブラスト処理による廃棄太陽光パネルの分離技術」
リサイクルテック・ジャパン株式会社代表取締役社長 高取 美樹 氏

(4)パネルディスカッション 15時30分〜16時30分
コーディネーター:基調講演者
パネリスト:事例紹介者3氏

    • 基調講演

    「リサイクル技術における固体分離」
    名古屋大学大学院工学研究科 化学システム工学専攻 教授 平澤 政廣 氏

    【講演要約】
    リサイクルにおける種別の固体分離法、比重選別の原理を事例を交えて紹介いただきました。
    既存の固体分離技術はリサイクル技術に応用が可能で、固体分離の活用は、リサイクル、ひいては3Rの進展にも結び付きます。対象物と目的に応じて、様々な固体分離技術を選択する必要があるとのことでした。


  • 講演の様子
  •  
    • 事例紹介1

    「業界初の水を使った金属残渣の選別」
    アルメック株式会社 常務取締役 星河 重仁 氏

    選別に水を使用し環境に優しい比重選別装置を用いた金属残渣の選別についてご紹介いただきました。シンプルかつコンパクトで、各種金属類を90%以上という高い選別制度で分離・分別でき、ランニングコストも削減できたとのことでした。

    • 事例紹介2

    「混合廃棄物の管理型処分量大幅削減と資源化を実現する業界初のシステム」
    株式会社毎日商会 代表取締役 西田 勝志 氏

    廃棄物分別プラントの導入により、混合廃棄物の選別精度を向上し、有価物と安定型処分に切り替えた事例についてご紹介いただきました。

    • 事例紹介3

    「圧縮破砕とブラスト処理による廃棄太陽光パネルの分離技術」
    リサイクルテック・ジャパン株式会社代表取締役社長 高取 美樹 氏

    遊技機ガラスのリサイクル、液晶パネルのリサイクル、ソーラーパネルのリユースリサイクルについてご紹介いただきました。

    • パネルディスカッション

    コーディネーター
    基調講演者

    パネリスト
    事例紹介者3氏

    テーマ
    「資源循環を支えるリサイクル技術 〜固体分離を中心に〜」

    リユースも含めたリサイクルビジネスは、原料の調達から製造までの一連のビジネスシステムとして既に効率化が進んでいる製造工程とは異なり、品質や、需要と供給のバランス及びコストについての課題があり、各社で要求品質とコストのバランス実現で工夫した点をご紹介いただきました。また、大学や自治体との連携についても言及されました。


  • パネルディスカッション

以上