海外交流

JICA殿 メキシコ研修生との交流


活動の内容

 さる10月2日、日本ガイシ(株)において、独立行政法人 国際協力機構(JICA)殿の「全社的品質・生産性向上研修コース」にご参加のメキシコ研修生の皆さんと交流会を実施しました。

(※) JICA…Japan International Cooperation Agencyの略。

 (詳細は、http://www.jica.go.jp/をご参照下さい)

 研修生の皆さんは総勢10名。製造業や医薬品、物流、大学などに勤務の技師などの方々でした。今回は、JICA・中部産業連盟・日本ガイシ殿のご協力により、交流の機会を得て、EPOC活動と日本を代表する環境配慮企業の取り組みをご紹介しました。

 交流会は、EPOC(海外交流分科会)より5名が参加し、最初に海外交流分科会を代表して、(株)日立製作所 西村より、分科会の活動内容を紹介しました。
前日(10月1日)、中部産業連盟(EPOC総合事務局)より、EPOC設立の経緯等概要を紹介頂いていたこともあり、理解も深まったようでした。研修生の皆さんは、循環型経済社会の構築を目指したユニークな取り組みに興味を持たれたようでした。

<<次  第>>
13:35 海外交流分科会 挨拶、分科会活動とメンバーの紹介
13:45 日本ガイシ 会社概要・環境への取り組み紹介
13:55 日本ガイシ 環境への取り組み説明
14:05 日本ガイシ AC工場概要の説明
14:20 AC工場見学 ※AC…Automobil Ceramic。
15:30 リサイクルヤード見学
16:00 (休憩を挟んで)質疑応答 (16:30終了)

 日本ガイシ殿の説明は、「サイバー黒衣」というキャラクターの紹介から始まりました。
ユニークな外観もさることながら、黒衣の人形は、環境にやさしい塩素を含まないオレフィン系エラストマー樹脂を使用しているとのことでした。また。パッケージには、揮発性有機化合物を抑えたソイインク(大豆油インク)と再生紙を使用。人形を成形する金型には、日本ガイシのベリリウム銅金型を使用しているとの説明に、研修生は黒衣を手に取って繁々と見詰めていました。

 続いて、会社の概要や環境への取り組み、AC工場を中心にご紹介頂きました。「電力関連」「セラミックス」「エレクトロニクス」という主要3事業に加え、新事業でもあるDNAマイクロアレイ等の説明に、ベース技術から発展する事業領域の広さと熱心な研究開発に感心しきりでした。
AC工場の主製品である自動車排ガス浄化用セラミックスは、ワールドワイドでシェア40%を占めており、また研修生の母国メキシコのモントレーにも工場を建設中との説明もあり、皆さん頷きながら耳を傾けていました。

 その後、AC工場とリサイクルヤード、NAS電池設備を見学しました。研修生の皆さんは工程の各所で説明員に熱心に質問をされていました。
会議室に戻った後は、質疑応答となりました。質問は、最近流行のハイブリッド車とハニカムセラミックスの将来的な関係、NAS電池設備の投資回収期間、リサイクルヤードに要する処理費用、またEPOC海外視察の会員企業等へのフィードバック方法等多岐に渡りました。交流会の最後には、研修生を代表して、ルイスさんが流暢な日本語でお礼を述べられました。

 JICA殿とは今後も交流を継続し、更なる協力関係を築いて参りたいと思います。
また、この場をお借りしまして、交流の場を設けて頂きました、日本ガイシ(株)殿及びコーディネート頂いた中部産業連盟他 関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

以上