海外交流

JICA殿 ルーマニア研修生との交流


活動の内容

 さる3月1日、中部電力株式会社 川越火力発電所において、ルーマニアからの研修生(※)の皆さんと交流会を実施しました。

(※) 独立行政法人 国際協力機構(JICA)殿の平成18年度ルーマニア中小企業経営・品質管理コースに参加された皆さんです。

 交流会は、研修生8名・通訳1名とEPOCより12名が参加して行われました。研修生の皆さんは企業経営者が多く、1月22日〜3月2日という長期間一緒に日本語の学習、企業訪問等を体験された経緯もあって、結び付きも強いように感じられました。冒頭、EPOCを代表して、交流促進部会の小塚部会長(日本ガイシ株式会社)より、ウエルカム挨拶とEPOCの概要紹介を行い、和やかな雰囲気で始まりました。

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10:00 EPOC交流促進部会 代表挨拶
10:20 海外交流分科会よりプレゼン
10:40 相互紹介とフリーディスカッション
12:00 昼食懇談会
13:00 中部電力よりプレゼン(川越火力発電所の紹介等)
13:40 発電所・電力館見学
15:45 質疑応答 (16:00終了)

海外交流分科会からは、西村副リーダー(株式会社日立製作所)より、EPOCのホームページ(英語版)を利用した活動紹介を行いました。その後、出席者による自己紹介と質疑応答による相互理解の醸成を図りました。研修生からは、「ルーマニアにはEPOCのような団体はなく、感銘を受けた」「EPOCの子供達への環境教育が、将来的な循環型社会の形成に繋がると期待している」「京都議定書の議決以降、ルーマニアの中小企業でも環境に対する意識は高まってきている」「環境は地球レベルの問題であり、活動資金の確保・取引先へのテクノロジー・トランスファーも必要だと思う」「日本におけるグリーンエネルギー(ソーラー、風力等)の利用状況は?」など多数の意見・質問が出され、活発な交流会となりました。

昼食を挟んで、川越火力発電所の藤原業務課長より、日本におけるエネルギー事情、電力会社の役割、同発電所の紹介等がありました。同発電所は、(1)世界最大級 (2)効率の良い (3)クリーン (4)地域に慕われる 4つの特長を有していました。研修生の皆さんは、相撲の番付表を模した発電所番付表を珍しそうに見たり、(4)の一例として、電力館・温水プール・緑地公園・釣り桟橋を地域住民に開放している旨の説明に耳を傾けていました。

続いて、施設見学に移りましたが、環境に配慮しつつ、24時間体制で効率的な電力供給に努めている話に聞き入ったり、間近でタービン発電機を目にすることができ大いに参考となったようでした。各設備を前にしての質問も多く、LNG高圧気化器の前では、「どの段階で液化し、どのように元の状態(ガス)に戻すのか」といった質問が出ていました。交流会の最後には、研修生を代表して、ジョージさんから流暢な日本語で御礼の挨拶がありました。ほぼ終日となる長時間の交流会でしたが、ほどよい疲れの残った充実した交流会となりました。

JICA研修生の皆さんとは、今後も交流を継続して参りたいと思います。また、この場をお借りしまして、交流の場を設けて頂きました、中部電力関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。

以上